【みんなのお手紙ストーリー】3人目


気づけば、2005年から8年に渡って、
交換日記を続けている友人のふうちゃん。
1年ペースでやりとりを続けていて、
ページを振り返ると、「こんな時もあったなあ」と
懐かしく、照れる気持ちに。

そんなふうちゃんに、
「お手紙って?」と聞いてみたら・・・

「小学生の頃とかは、
ちょっとした手紙を交換していた気がするけれど。
大人になってからの手紙というと、
“最後に出すもの、もらうもの”という
イメージがあるかなあ」と。

たとえば、ケンカをした時。
今までの想いや
その時の気持ちを書き綴ったり。
書き留められていたり。

あと、「さよなら」をする時。
これまでのお礼はもちろん、
言えなかった心の内を書き綴ったり。
書き添えられていたり。

「重大なことを伝える時は、
メールより手紙で・・・という感じかなあ。
手書きで、想いを込めるから、
手間がかかる分だけの、
重みがあるような気がする」

特別感がある、ということ。

手書きだからこそ、
性格や雰囲気、丁寧さなどが、にじみ出る気がするし。
ただ文字を綴るだけではなく、
一文字一文字に。想いを込めて。
色を付けてみたり、上手でもない絵を描いてみたり。

全体でどう伝えるか。

どんな便箋に描くか。
どんな封筒に入れるか。
どんな切手を貼るか。
・・・など。

そのすべてを通して、
伝えるもの、伝わるもの。


「手紙って、すぐには届かないからこそ、
時が経ても、変わらない気持ちを書き綴れる気がする」
とも、ふうちゃん。

そっと忍ばせるイメージで。
どことなく、
届かなくても、読まれなくても、
そのまま行方不明になってもよいような・・・
そんな気持ちでいるそう。

「確実に、本人の手元に届くとは限らないもので、
そのあやふやさ加減に、意識はしてないけど、
その先の運命を乗せているところもあるかも」と。

そういう儚さがありますね。


写真は、話をしている途中に、
ふうちゃんが書いてくれた、
私の娘宛の、お手紙です。

文字は性格や雰囲気などを表わす・・・
まさに、ふうちゃんを表わす、
こんぺいとうみたいにかわいくて、
フシギちゃんな文字です。

(2013年5月9日公開)


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